エアコンの水漏れ:原因と、慌てないための対処法

天井のエアコンの周りに防水シートを張って作業する様子

天井や吹き出し口から水がぽたぽた落ちてくる。床が濡れていて、家具や電子機器が心配になる。ホーチミンのような高温多湿の気候では、エアコンが毎日長時間動くぶん、内部で出る結露水も多くなり、水漏れに悩まされる方は少なくありません。

この記事では、エアコンの水漏れのおもな原因と、その場でできる対処、自分で触らないほうがよいケース、技術者に任せる目安を整理します。

まずやること:応急処置

  1. 運転を止め、可能であればプラグを抜くか、ブレーカーを落とします。水が電気系統に触れる恐れがあるためです。
  2. 水が落ちる位置の下にバケツやタオルを置き、床、家具、電子機器を移動または保護します。
  3. 漏れた水を拭き取り、濡れた壁や床はしっかり乾かします。放置すると、壁紙や床材の傷みやカビの原因になります。
  4. 水が出ている場所を確認します。吹き出し口から、本体の下から、配管の周りからなど、場所によって原因の見当がつきます。
  5. 写真や動画で状況を残します。賃貸の場合、大家さんや管理会社への連絡、技術者への説明に役立ちます。連絡の流れは賃貸のエアコン故障の記事をご覧ください。

水漏れのおもな原因

1. 排水(ドレン)ホースの詰まりや曲がり

室内機で発生した結露水は、ドレンホースを通って外へ排出されます。ホースの中にほこり、ぬめり、虫などがたまって詰まったり、折れ曲がったり、先端が高い位置にあったりすると、水が行き場を失って室内機からあふれます。

2. フィルターや内部の汚れ

フィルターや熱交換器にほこりがたまると、空気の流れが悪くなり、熱交換器(冷却コイル)が凍りつくことがあります。凍った氷が溶けると一度に大量の水が出て、排水しきれずにあふれます。汚れが水の通り道(ドレンパン)をふさぐこともあります。

3. 本体の傾きなど、設置の問題

室内機がわずかに傾いていると、ドレンパンにたまった水が排水口に向かわず、片側からこぼれます。もともと水平が取れていなかった場合や、設置後に少しずつずれた場合があります。

4. 冷媒ガスの不足、配管の断熱不良

冷媒ガスが不足すると、冷却コイルが凍りやすくなり、上記のような水漏れにつながります。ガスは通常の使用で自然に減るものではなく、減っている場合は漏れが疑われます。また、冷媒配管の断熱材が劣化したり欠けたりしていると、配管の表面で結露し、水滴が落ちます。

5. ドレンポンプの不具合(天井カセット型など)

天井に埋め込むタイプは、排水を自然に流せないため、ドレンポンプで汲み上げて排水するものが多くあります。ポンプやフロートスイッチの故障、詰まりがあると、水があふれます。

自分で触らないほうがよいケース

次のような場合は、分解せず、技術者に点検を依頼してください。

  • 吹き出し口以外、本体内部や電装部の近くから水が出ている
  • ブレーカーが落ちる、焦げたようなにおいがする、いつもと違う音がする
  • 天井や壁の中から水がしみ出している
  • 拭き取っても、しばらくするとまた水が漏れる

水漏れを防ぐために

フィルターを定期的に掃除し、内部のクリーニングも適切な間隔で行うことが、いちばんの予防です。目安はクリーニングの頻度の記事をご覧ください。分解洗浄では、排水の状態の確認も含めて点検します。作業の流れは12工程の解説で紹介しています。

Calibeeのエアコン修理・クリーニングでは、技術者が排水や運転の状態を確認し、原因に合わせて対応します。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。電気に関わる作業や機器の分解は、ご自身で行わず、専門の技術者にご相談ください。

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